熱を帯びる印ヘルスケア・スタートアップ、「cure.fit」 の評価額は559億円に上昇

バンガロールに拠点を置くヘルステック「cure.fit」が5月7日、シリーズDで7500万ドル(約83億円)の資金調達に成功したことが明らかになった。今回の調達を受け、同社の評価額は5億ドル(約559億円)超に上昇する見通しだ。

既報通り、本案件は米VC大手「Accel」と印VC「Chiratae Ventures」が主導。さらに印VC「Anand Piramal Trust」、「Pratithi Investment Trust」等も参加した。

「cure.fit」は2016年の創業以来、アプリを介してワンストップで様々なヘルスケアサービスを提供しており、2019年5月現在、「eat.fit」(ヘルスフード)、「cult.fit」(フィットネスチェーン)、「care.fit」(ヘルスケア・クリニック)、「mind.fit」(ヨガやメンタル・ウェルネス)の4事業を展開している。同社が急成長を遂げてきた背景には、「Flipkart」の旧幹部で創業者のMukesh Bansal氏とAnkit Nagori氏の辣腕ぶり、資金力はもちろん、ブランドアンバサダーにボリウッド俳優のリティク・ローシャンを起用する等、PRを積極的に展開してきたことがある。また、経済成長に伴って国民の所得が増え、“健康志向”が高まっていることも追い風になっているものと考えられる。

Mukesh Bansal氏

昨年、インドの経済誌「The Economic Times」のインタビューでMukesh Bansal氏が「(インドの)ヘルスケア市場は現状3000億ドル(約33兆円)だが2025年までには5000億ドル(約54兆円)規模になると見積もっている」と述べたように、同事業はインドだけでなく、海外でも高い関心を集めている。

インドのヘルスケア・スタートアップは「cure.fit」のほか、同じくバンガロールを拠点とする「mfine」「HealthifyMe」、ムンバイ拠点の「SARVA」「Fitternity」「Growfitter」、ノイダ拠点の「Fitnapp」等が挙げられる。

「SARVA」は最近、米国のセレブであるジェニファー・ロペスとプロ野球選手のアレックス・ロドリゲス、ボリウッド女優、グローバル展開しているフィットネスブランド「Zumba」(米国)等から600万〜800万ドル(約6億円〜8億円)の資金調達に成功している。

また、先月には「mfine」が日本の「SBIインベストメント」、「SBI VEN CAPITAL」、「BEENEXT」等から1720万ドル(約18億円)を調達するなど、インドのヘルスケア・スタートアップは活況を呈している。

「cure.fit」は今年中にドバイ(UAE)、さらにインドネシア等の東南アジア諸国に海外展開してゆく計画だ。今後同社の勢いはさらに増すものと見られており、ユニコーンの仲間入りもそう遠くはないだろう。

written by Makoto N

関連リンク

https://inc42.com/buzz/piramal-curefit-fitness-startup-funding/

https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/startups/cure-fit-plans-to-enter-dubai-as-local-business-achieves-critical-mass/67579215

https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/startups/why-this-startup-is-looking-for-doctors-who-love-technology/63460485

バンガロール視察ツアーはこちら
バンガロール視察ツアー