インドの動画ストリーミングサービス「ShemarooMe」が米国市場に参入
|2019年4月、ムンバイを本拠地とする総合エンタメ企業「Shemaroo」が動画ストリーミングサービス「ShemarooMe」を引っさげ、米国市場に参入した(※)。米国で暮らす多くのインド系アメリカ人を顧客として取り込むためだ。
※同社の米国法人はニュージャージー州ホーボーケンにあり、現在の市長はインド系アメリカ人のRavinder Bhalla氏
「ShemarooMe」は今年初めにインド国内でサービス(Android、iOS、Web向け)を開始したばかり。すでにボリウッド映画を中心に4000タイトル以上のコンテンツを配信しており、ヒンディー語以外にもグジャラート語、パンジャーブ語などインドの各地域言語に対応したコンテンツの拡充も推し進めている。
「ShemarooMe」のコンテンツは一部無料で楽しめるが、全てのコンテンツを視聴するにはサブスクリプション(定額制サービス)に申し込まなければならない。サブスクリプションは月額課金と年間課金に分かれ、フル・アクセス契約以外に、ユーザーが好みによって選べるカテゴリ別の契約も用意されている。ちなみに、インドでは個別カテゴリの月額課金は49ルピー(約80円)、年間課金は499ルピー(約800円)で、現時点では「Bollywood Plus」、「Bollywood Classic」など7つのコンテンツ・カテゴリが用意されている。フル・アクセスの場合はそれぞれ129ルピー(約210円)、999ルピー(約1600円)だ。
今回の米国市場参入にあたり、「Shemaroo」CEOのHiren Gada氏は「世界有数のOTT市場における、さらなる戦略的パートナーシップ構築を目指す」と抱負を述べたが、今後ライバルで先駆者の「Eros Now」や「ZEE5」とどのように差別化を図りながら勝負していくのかーー米国や中国同様に、インドの動画ストリーミングサービスの争いも激化している。
written by 編集部