人気アプリ「TikTok」に大打撃、重要市場のインドでダウンロード禁止

今世界で最も人気のモバイルアプリに数えられる「TikTok」が2019年4月17日午前、インドのPlay StoreとApp Storeから削除された。「ポルノを奨励している」という理由でマドラス高等裁判所(タミル・ナードゥ州)がインド政府に「TikTok」の使用禁止を要請し、認められたためだ。

「TikTok」を巡ってはこれまでにバングラデシュで利用が禁止されたほか、米国では「不法に13歳未満の情報を集めた」として罰金を科されている。インドでは「TikTok」の撮影のために命を落とした若者もおり、タミル・ナードゥ州は2019年2月からアプリの使用禁止を呼びかけてきた。

「TikTok」は中国発のアプリで、世界で5億人以上が使用している。中国を除く世界のユーザーの内、40%以上のユーザーをインドに抱えていることから、今回の措置は「TikTok」の事業戦略に大きな影響を及ぼすことになるだろう。

世界におけるTikTokのダウンロード数(中国を除く)

ニューヨーク大学スターン校のAnindya Ghose教授は「TikTokは前四半期に1億8880万人の新規ユーザーを獲得したため、成長に大打撃となる可能性がある」とコメントしている。

「TikTok」を運営する「ByteDance」のグローバル公共政策ディレクター・Helena Lersch氏は「私たちは現在の状況は残念に思いますが、この問題の解決について非常に楽観的に考えている。そしてこれからもインドのユーザーのために尽力する。企業として、今後3年間で10億ドルをインドに投資する予定だ」と述べた。

同社はまた、今年末までにインド法人の従業員を現在の250名から1000名程度に増やし、コンテンツ管理を強化する方針も打ち出している。

「TikTok」にとってはしばらく厳しい状況が続きそうな気配だが、今回の一件はソーシャルメディアプラットフォームにとってインドがいかに重要な市場であるかを証明した、とも言えるであろう。

written by  磯巧磨

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