ソフトバンクとアマゾン、カーシェアリングプラットフォーム「Drivezy」に投資か?
|ソフトバンクとアマゾンがカーシェアリングプラットフォーム「Drivezy」への投資を計画していることが明らかになった。投資額は1億ドル(約110億円)規模になる見込み。インドの経済新聞「The Economic Times」などが報じた。
2015年4月にムンバイで設立された「Drivezy」(創業当初は「JustRide」。現在、本社はバンガロールにある)は、オーナーによって登録された自動車やバイクをユーザーに貸し出すシェアリングサービスを提供している。同社のサービスはこれまで供給が需要に追いついておらず、車両台数の拡充や海外市場参入を目的に資金調達を実施してきた。
消息筋によると、アマゾンの投資目的は「Drivezy」が開発したシェアリングエコノミー向けメタ検索エンジン「Rayy」の活用にあるという。「Rayy」はギグエコノミーに焦点を当てたマルチプロダクト・プラットフォームで、製造業者や個人が様々な商品を掲載し、それらの商品をシェアもしくはレンタルできるようにする。
一方、ソフトバンクは世界最大のプライベート・エクイティ・ファンド「ビジョン・ファンド」を通じて投資するものと見られている。
インドでは自動車の保有世帯は富裕層等ごく一部に限られており、自動車保有率は5%前後と低い。こうした状況にビジネスチャンスを見出した「Drivezy」は、P2Pによるカーシェアリングサービスで急速な成長を遂げてきた。同社のサービスは現在11都市で展開されており、15000台のバイク、4000台の自動車が登録されている。毎月のアクテイブユーザー数は100万人程度だという。
なお、「Drivezy」は昨年、日本の「Harbourfront Capital」(「AnyPay」の関連会社)から1億ドル超の資金を調達済み。これまでに調達した資金は合計1億2800万ドルに上る。
written by Makoto N