インド政府がリリースした農作物の物流支援アプリ「Kisan Rath」が農家を救う

中央政府がロックダウン(全土封鎖)の延長を決定した数日後(2020年4月17日)、インドでは農作物の物流を支援するアプリ「Kisan Rath」がリリースされた。ロックダウン中はヒト・モノの移動が大きく制限されており、物流が滞ると農作物の収穫後ロス等を発生させ、もともと貧しい農民をさらに追い込むことになるからだ。

「Kisan Rath」は農業・農民福祉省(MoAFW)およびその部局である農業協同農民福祉局によって提供されているが、開発・保守・運用は国家情報学センター(NIC、電子情報技術省の部局)が担っている。新型コロナ感染拡大防止のため、政府が4月初旬に提供を開始した接触追跡アプリ「Aarogya Setu」を開発したのも同組織だ。

「Kisan Rath」を利用する農家やトレーダーはアカウント作成後、輸送したい農作物の種類や量、目的地(農場や倉庫、市場等)、輸送日、必要としている車両等の情報をフォームに入力。するとリクエストが登録されている物流サービスプロバイダーに送信され、見積もりが届くという流れだ。その後、荷送人(農家やトレーダー等)とサービスプロバイダーの間で最終的な交渉が行われ、契約成立となる。トラブルを未然に防げるよう、評価機能も備わっている。

「Kisan Rath」を使い、アルフォンソマンゴーを輸送。画像は「PIB in Goa」の公式Twitterより

現状、「Kisan Rath」には少なくとも50万台のトラック、2万台のトレーラーが登録されており、農場から付近の市場や倉庫はもちろんのこと、州をまたいだ輸送もできる。また、農作物の収穫に必要な農業機械をレンタルすることも可能だ。アプリは農業従事者が扱いやすいように、英語やヒンディー語のほか、グジャラート語やマラーティー語といった地域言語にも対応している。

アプリの提供にあたってナレンドラ・シン・トマール農相は「モディ首相は農民が直面している問題を緩和することを検討しており、農民の福祉は政府の最優先事項である」と述べ、「Kisan Rath」が農作物の浪費削減、競争力を持つタイムリーな輸送サービスの提供、パンデミック時における農業サプライチェーンの管理強化につながるとアピールした。

written by 編集部

関連リンク
https://www.tribuneindia.com/news/nation/kisan-rath-app-launched-to-help-transport-farm-produce-to-markets-amid-lockdown-72485

https://www.republicworld.com/technology-news/apps/what-is-the-kisan-rath-app-and-how-to-download-the-app.html

https://www.financialexpress.com/industry/technology/kisan-rath-mobile-app-features-benefits-of-app-to-help-farmers-during-coronavirus-lockdown/1933220/

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