都市×温室アグリテック「Clover」が6億円を調達、高品質の農産物をタイムリーに提供

インドの都市×温室アグリテック「Clover」がシリーズAで550万ドル(約6億円)を調達したことが明らかになった。主要VCは「Omnivore」、「Accel」「Mayfield」だ。



2017年にバンガロールで創業した「Clover」は、B2BとB2Cでインドの農家と市場を結ぶプラットホームを提供。同社の特長は、大都市周辺の小規模農家を同社のネットワークに取り入れ、高品質の農産物を消費地である都市にタイムリーに供給している点だ。

インドの都市周辺農家の耕作面積はサッカー場一つ分(1224.17坪)と、小規模農家が多い。各農家はこれまで、バラバラに耕作・出荷しており、組織的にも脆弱で、市場では安く買い叩かれる等の課題を抱えていた。

また、インドの伝統的な屋外農業は天候の影響を受けやすく、昨年の大熱波の影響等で農産物は不作になり、昨年末には急激なインフレを引き起こしている。

一方で都市消費者の間では、安全で栄養価も高いブランド野菜や果物を求める需要が年々高まっている。大消費地である都市の需要があるにも関わらず、都市周辺農家は地の利を活かせず、大きなチャンスを逃がしていた。

「Clover」はこうした状況に着目し、小規模農家を組織化し、温室栽培で高品質なブランド野菜の生産を可能にした。温室栽培(グリーンハウス)は天候の影響を受けにくく、“新鮮で安全”という付加価値の高い野菜を安定して生産することができる。

「Clover」の創業メンバー。左からSantosh氏、Avinash氏、Gururaj氏、Arvind氏

また、同社は作物栽培学に基づいた各種アドバイスを契約農家に提供。農家は需要のある農産物の収穫高を上げ、収入が増えると同時に、生産・品質管理も安定して維持できる。

「Clover」のビジネスモデルは、需要主導型農業だ。先端技術を採り入れ、消費者の様々な需要を正確に読み取ることで、適切に管理・運営されている契約農家の温室ネットワークを効率的に活用。農産物の流通状況を追跡可能にし、需要に応じた適時適切な提供を可能にした。

同社は今回の資金調達で温室栽培の効率化、ネットワークの高度化をさらに高め、商品ラインナップを増やし、新都市への参入を図る計画だ。

written by Makoto N

関連リンク
https://www.clover.ag/

https://tech.economictimes.indiatimes.com/news//news/startups/greenhouse-agritech-startup-clover-raises-5-5-million/74112072

https://agfundernews.com/5-5m-series-a-for-clover-indias-plenty.html

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