ユニコーン社数で英国を抜いたインド、2025年には100社突破か

インドのスタートアップ・エコシテムの可能性について、シリコンバレーの著名な投資家であるM. R. Rangaswami氏が現地メディアの取材に答えた。

同氏はインド系アメリカ人で、1990年代からシリコンバレーでソフトウェアの専門家、起業家、投資家として活躍してきた人物だ。同氏はまた、10年以上に渡り、インドのスタートアップ文化を追い、多くの起業家に助言を与える良きメンターとしても存在感を発揮してきた。

M. R. Rangaswami氏

英国を抜き、世界3位のユニコーン数に

同氏によると、インドのスタートアップ・エコシテムはこの10年で“驚異的な成長”を遂げたという。最近のインド政府のレポートによれば、2010年には1800社だったスタートアップが2019年には4万社となり、22倍以上に急拡大。また、2019年12月時点で、これまでユニコーン数世界3位の英国(16社)を追い越し、インドのユニコーン数は25社に上り、米国、中国に次ぐ第3位に躍り出た。

また、シリコンバレーとインドのスタートアップ環境の違いは、「前者は起業家だけでなく、大学やVC、エンジェル投資家、会計士、弁護士等、すべてが成功の道を共有している。彼ら含めてのエコシステムであり、全員が成長する方法を知っている」と、インドの断片的なエコシテムとの違いについて触れている。

流動性とIPOが課題

株式売却で資金調達した場合に課税されるエンジェル税等の問題はあるものの、同氏はインドのスタートアップ・エコシステムは概ね“正しい軌道”に乗っている、と評価している。一方で今後も成長を持続させるカギとして、主に“流動性とIPO(新規上場)”を挙げた。

毎年シリコンバレーでは「Flipkart」級のIPOが50以上行われているが、インドは米国と比較するとまだまだ少ない。インドでのIPOが増えれば、スタートアップ・エコシステムへの投資も活発化し、企業は次なる成長のための資金調達がしやすくなる(流動性)。こうした流動性・IPOのサイクルを構築できれば、2025年にはインドのユニコーン数は75から100に増える可能性がある、と同氏は見込む。

インド発のユニコーン企業で米国に拠点を置くITサービスの「Druva」と「Freshworks」は近々、IPOを予定している。同氏はこうした急成長しているITスタートアップを踏まえ、「テック系スタートアップはインド経済に輝きをもたらしており、デジタルとITサービスは成長の源だ。成長あるところに投資と起業がある」と述べ、テック系スタートアップの重要性に言及している。

written by Makoto N

関連リンク
https://yourstory.com/2019/12/indian-startup-ecosystem-issues-exits-liquidity

https://www.theweek.in/wire-updates/business/2019/12/01/fes44-us-india-startups.html

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