「ノキア」がスマートテレビ市場参入、注目は大手EC「Flipkart」との提携&「Make in India」

「モトローラ」「ファーウェイ」「OnePlus」等、インドのスマートテレビ市場参入の動きが活発化しているが、この動きにフィンランドの通信機器大手も追随することになった。「ノキア」は米ウォルマート傘下の印大手EC「Flipkart」と組み、同社に製品の販売、製造を委託するという。なお、現時点では製品の仕様、価格、発売日等に関する情報は明らかにされていない。

「Flipkart」と「ノキア」が結んだ戦略的パートナーシップでは、「Flipkart」は「ノキア」ブランドのスマートテレビを同社のプラットフォームを通じて販売するほか、インドにおける販売戦略、製造も担う。「ノキア」にとっての「Flipkart」との提携は、単なる製造および販売パートナーとしての役割だけではなく、プロモーション支援、研究開発協力等も伴った幅広い市場戦略提携になるという。

先頃のフェスティバルシーズンでは、インドにおけるスマートフォンおよびスマートテレビのオンライン販売が新記録を達成しており、スマートテレビに限っては40〜45%がECサイトを通じて販売された。これは、インドの消費者がテレビをオンラインで購入することに抵抗を持たないという証明になった。

すでに「モトローラ」「ファーウェイ」「OnePlus」といった企業が同分野に進出しており、中国「レノボ」傘下の「モトローラ」は、「ノキア」同様に販売および製造で「Flipkart」と提携し、すでにスマートテレビの販売を開始している。今年9月末に発表された「OnePlus」のスマートテレビ「OnePlus TV」もすでに販売が開始されており、「ファーウェイ」のサブブランドである「Honor」のスマートテレビ「Honor Vision」は、2020年第1四半期の販売が予定されている。

インドはスマートフォン市場が急成長している国だが、スマートテレビ市場も順調に拡大を続けている。中でも通信会社「Reliance Jio Infocomm(Jio)」が光ファイバーによる高速インターネットサービス(JioFiber)を低額で提供するようになったことが市場拡大の追い風になった。先行者である中国の総合家電メーカー「シャオミ(小米科技)」は、インドのスマートテレビ市場で39%という高いシェアを握っており(シェア1位)、日本の「ソニー」、韓国の「LG」「サムスン」含め、今後インドにおけるスマートテレビ市場の争いはスマートフォン同様に激化していくことだろう。

また、こうした新興スマートテレビブランドの製品の多くは、インド政府が推進している製造業振興策「Make in India」を重視し、インドで製造されるということも注目したい。例えば、「OnePlus」はR&D戦略を再構築し、今後3年間でインドに100億ルピー(約150億円)を投資する計画を発表。昨年にはハイデラバード(テランガーナ州)にR&Dセンターを設立し、インド市場の特性に適ったソフトウェア等の研究開発を進めている。

written by 飯塚竜二

関連リンク
スマホメーカー「OnePlus」がスマートテレビ発表、最優先市場のインドに先行投入

https://inc42.com/buzz/nokia-joins-indias-smart-tv-race-with-focus-on-make-in-india-with-flipkart-partnership/https://www.thehindubusinessline.com/info-tech/nokia-enters-smart-tv-segment/article29899626.ece

https://www.indiatoday.in/technology/news/story/harmony-vision-smart-tv-india-launch-date-announced-1609440-2019-10-15

https://www.timesnownews.com/technology-science/article/nokia-branded-smart-tvs-launching-soon-in-india-will-be-flipkart-exclusive-why-the-deal-is-historic/512453

2019年〜2035年
世界でGDPが最も急成長する都市3位
バンガロール視察ツアー毎月開催中!

バンガロール視察ツアー