増加するインドの子育て世代、AIを活用した子育てテック「Parentof」のサービス

バンガロールを拠点とする子育てテック・スタートアップ「Parentof」が、シードラウンドで100万ドル(約1億円)の資金調達に成功した。本案件はエンジェル投資家のV Srinivas氏がリードし、既存VCも参加した。同社は今回調達した資金を、技術開発やネットワークの拡大に活かすという。

「Parentof」はAIを子育てに活用したスタートアップで、2015年8月にCEOのSwaroop Madhavan氏、Dr. Manohar Chikkanna氏、Dhananjay Prabhu氏の3名によって創業された。今回の資金調達により、合計資金調達額は200万ドル(約2億円)に達した。

「Parentof」はインド政府の「Nimhans」(国立精神衛生神経科学研究所 ※1)と協力しながら子育てテックのプラットフォームとなる「ARCエンジン」(※2)を開発してきた。同エンジンはAIによる子育てに関する分析、キュレーションを行うプラットフォームで、子育て専門家の科学的根拠に基づいた膨大な知識を取り入れ、子供たちの成長を認識・評価する。

※1 National Institute of Mental Health and Neurosciencesの略 
※2 ARCはanalysis, recommendation, and curationの略

3年以上にわたって子育てに関する2億5千万以上のデータを検証した結果、精神衛生・神経科学分野における「ARCエンジン」の有効性は、同科学分野で屈指の「Nimhans」によって認められている。

この「ARCエンジン」で同社が立ち上げた子育てアプリ「Mai」は、学校や保護者等から子供たちの情報を得て、一人一人の子供たちに能力や才能を発展させるパーソナライズされた方法を提案してくれる。同時に科学的根拠に基づいた助言により、保護者は子育てに関する意思決定を安心して下すことができ、子育ての不安を軽減することができる。

同アプリは3歳~15歳までの子供を持つ保護者を対象にしており、1日15分程の使用で子供の学習状況から健康状態まで様々な情報を具体的な数値やレポートで把握できるのが特長だ。現在までに500以上の学校で利用され、2000人以上の子供たちの子育てに役立てられてきたという。

同社は今後、小児科医や心理学者、スポーツクラブ等と提携し、子育てサービスをより充実させられるシステムの試験運用を開始する計画だ。

国連の統計では、インドの合計特殊出生率は下降傾向にあるが、2050年には人口が15億人に達することが予測されている。また、現在の人口13億人の内、30歳未満人口が半分以上を占めていることから(男女比率はほぼ同じ)、インドの子育て世代は確実に増えていくはずだ。

今のところ「Parentof」のような子育てテック・スタートアップは数える程しかないが、子育て世代の増加とともに、同分野のスタートアップが急速に増えていくことだろう。

written by Makoto N

関連リンク
https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/startups/child-focussed-parent-tech-startup-raises-1-million-in-funding/70683636

https://inc42.com/buzz/helping-parents-understand-child-parentof-raises-1-mn-seed-funding/

https://www.parentof.com/

https://qz.com/india/1647417/un-says-indian-fertility-rate-cant-curb-population-crisis/

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