中国の生活雑貨チェーン「メイソウ」がインドでの出店計画を下方修正

中国・広東省広州市を拠点とする生活雑貨チェーン「メイソウ(名創優品/MINISO)」がインドでの出店計画を下方修正したようだ。米国発の経済メディア「Quartz」インド版が報じている。

昨年、2020年までにインドで800店舗をオープンさせると豪語していた同社だが、この度同計画を見直し、「年内に150店舗」を目標に定めた。すでにインド41都市で計110店舗を展開していることから、かなり控え目な数字に修正されたと言えるだろう。なお、同社は現在、世界60ヵ国以上で2600超の店舗を展開している(※)。

※ 国数と店舗数は「MINISO india」のHPの紹介文より

「メイソウ」が出店計画を下方修正したのは、乗用車やFMCG(日用消費財)等のセクターでインドにおける消費が大きく落ち込んでいること、また、モールへの出店が思うように進まない現状が関係しているようだ。インドには中国のコングロマリット「大連万達グループ」のように、全国に数百店舗の大型モールを構えるような企業は存在していない。そのため、それぞれのモール企業と調整を進めながら慎重に出店していく必要があり、店舗数を一気に拡大させる戦略が取れないようだ。実際に、同社インド法人の代表であるTyrone Li氏は「ゆっくりと着実にやることが最善の方法」と述べている。

「メイソウ」は2017年にインドでRs 700 crore(約104億円)の営業収益を記録したものの、昨年は約4分の1(Rs 180 crore)まで減少。今年はRs 480 crore(約71億円)を目標としている。

画像は「MINISO india」のHPより

「メイソウ」は生産現地化についても、今のところ大きな成果を出せていないように見える。

2017年8月にインドに進出した同社はすでに一部商品(繊維製品やネイル塗料等)の現地生産・輸出をスタートさせており、今後は主要製品もインドで製造し、輸出する方針を示している。

しかし、前出のTyrone Li氏は「(現地生産品の数は)まだそれほど多くない」とし、その理由として生産国変更に伴う新たな証明書の取得、パートナー企業の生産能力の低さをあげている。

例えば、同社は今後日本と韓国で生産されているペンシルアイライナーをインド生産に切り替える予定だが、毎月約2000万本生産する必要があるのに対し、現在のインドの契約工場では月100万本程度しか生産できないという。こうしたギャップを少しずつ埋めていかなければならない。

一方で同氏は「インドは未来です」と表現し、多くのインド人消費者に商品を購入してもらうだけでなく、商品の仕入れやビジネス拠点としての活用、高い英語力を有する人材が豊富であること等を例に挙げ、「インドの魅力と将来性」を強調した。

written by 編集部

関連リンク
https://qz.com/india/1686208/miniso-wants-to-make-in-india-and-sell-to-the-world/

http://www.sohu.com/a/212029072_133897

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