バンガロール発のバイクタクシー企業「Rapido」

米国発の経済メディア「Quartz」のインド版によると、インドでは二輪車が自動車よりも約75%多いという。にも関わらず、インドにおけるバイクタクシーサービスはライドシェアリングサービスと比べると、あまりにも大人しい印象を受ける。

インドでバイクタクシーが成功しない要因としては、見知らぬ人の後ろに座ることへの抵抗感、運転手の安全問題のほか、文化および社会的課題により、多くの州政府がサービス自体を認めていないことにある。実際に、ライドシェアリングサービスの「Uber」や「Ola」はバイクタクシーサービスも提供しているが、サービス拡大に苦労している。

2016年にスタートした「UberMoto」は現時点で11都市のみの展開で(ライドシェアサービスは17都市で展開)、「Ola」もライドシェアサービスを110都市で展開しているのに対して、バイクタクシーサービスは31都市だけだ。

インド政府は2017年12月以降、いくつかの州でバイクタクシーの運営を認めており、今後市場は拡大していくものと予想されるが、中でも同業界をけん引しそうなのがバンガロール発のスタートアップ「Rapido(ラピード)」だ。

「Rapido」は厳しい規制や競争の中、「Uber」や「Ola」と直接競合しないように、独自サービスで差別化を図っている。現在は25都市以上でサービスを展開しており、加入者は2000万人超。通勤客をターゲットに市場を拡大しており、ハイデラバードではメトロとも提携し、駅周辺でのサービスを強化している。

筆者も試乗してみたが、近距離の利用では「Uber」や「Ola」の半額程度で済んだ。もちろん、ほかのバイクタクシーサービス同様、渋滞が続く中、より速く目的地に到着することもできた。

運転手がGPSで行き先を確認している。後ろに並ぶ三輪タクシーのように自ら交渉をしたり、ぼったくられたりする心配はない。

また、「Rapido」は薬局やスーパーマーケットへの配達サービスもスタートさせた。同国のフードデリバリーサービス「Swiggy」と提携し、デリバリー用にオンデマンドサービスを提供している。

「Rapido」はさらなるサービス拡大のため、新たな資金調達を準備している。同じく二輪車が人気のインドネシアでは、楽天ベンチャーズも出資したバイクタクシーサービス「GO-JEK」がすでにユニコーン入りを果たしているが、果たして「Rapido」も後に続けるだろうか。

written by  磯巧磨

関連リンク
https://trak.in/tags/business/2018/12/20/swiggy-raises-1-billion-biggest-funding-in-food-tech-till-now-bets-big-on-ai-driven-food-delivery/
https://www.moneycontrol.com/news/business/swiggy-raises-1-bn-funding-led-by-naspers-3311731.html