インド電子決済大手と中国テンセント、動画プレイヤーから動画配信へと“脱皮”した「MX Player」に食指

インド電子決済大手「Paytm」と中国IT大手「テンセント(騰訊控股)」が、インドの動画配信サービス「MX Player」の所有元と投資交渉をスタートさせた。投資額は1億〜1億2500万ドル(約108〜135億円)で、早ければ今月中にも合意に達する見込みだ。

「MX Player」はもともと韓国の企業「J2 Interactive」が開発した人気動画プレイヤーで、全世界で約5億DLを達成。中でもインドのユーザーが爆発的に増加したことから(マンスリーアクティブユーザーの内、70%をインドのユーザーが占めるようになった)、2018年6月、インド最大のメディアグループ「The Times Group」(本社:ニューデリー)傘下のデジタルプロダクト企業「Times Internet」(本社:グルガオン)によって100億ルピー(約157億円)超で買収された。

「MX Player」を買収した「Times Internet」はその後、インド国内限定で動画配信サービスをスタートさせ、アプリもローンチ(動画プレイヤーサービスのみグローバル展開)。「MX Player」の動画配信サービスは広告収入で運営されているため、ユーザーはドラマやコメディ、MV等の各種コンテンツを無料視聴できる。現在、インドにおけるデイリーアクティブユーザーは7500万以上で、インドで使用されているスマホの約半数にアプリがインストールされる等、巨大なエンターテインメント・プラットフォームに成長している。

「テンセント」は自国ですでに6000万人以上の有料会員を抱える「テンセント・ビデオ(騰訊視頻)」を展開しているが、今年6月にタイで動画配信サービス「We TV」をローンチする等、海外展開戦略を強化している。インドの動画配信サービス市場にはマーケットリーダーである「Hotstar」(米「ディズニー」が買収した「20世紀フォックス」傘下の企業が運営)をはじめ、 「YouTube」「Netflix」「Amazon Prime Video」「Voot」等ライバルは多いが、今回の投資はインド市場における「テンセント」のプレゼンスを高める上で大きな役割を果たすことになるだろう。

なお、「テンセント」のライバルである「アリババグループ(阿里巴巴集団)」も今年初め、インドで人気のショート動画系アプリ「VMate」(サービスはインドで展開されているが、開発・運営はアリババ傘下の中国企業「UCWeb」)に1億ドル(約109億円)を投資したことを明らかにしている。

一方で電子決済大手である「Paytm」の動きについては、「ユーザーにより多くのコンテンツを提供することで、ユーザーとの関わりを高めることに注力するという長期計画の一部だ」と情報筋は述べている。

written by 編集部

関連リンク
https://yourstory.com/2019/07/paytm-tencent-invest-mx-player

https://timesofindia.indiatimes.com/business/india-business/times-internet-acquires-mx-player/articleshow/64771142.cms

https://technode.com/2019/07/02/briefing-tencent-paytm-to-invest-100-million-in-indian-streaming-service/

https://inc42.com/buzz/alibaba-invests-in-vmate/

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