EV事業でインド初のユニコーン誕生、ソフトバンクが270億円投資

インドのスタートアップメディア「Inc42」によると、配車サービス大手「Ola」(本社:バンガロール)の傘下でEV事業を手がける「Ola Electric Mobility」が、ソフトバンクからシリーズBで2億5000万ドル(約270億円)規模の資金を調達したことが明らかになった。

画像は「Ola」の共同創業者Bhavish Aggarwal氏のTwitterより

「Ola Electric」はこれまでにタタ・グループ会長も務めるインド人実業家のラタン・タタ氏や「Tiger Global」、「Matrix Partners」等から資金を調達してきた。本ラウンドで同社の評価額は10億ドル(約1000億円)に達する見込みで、EV事業でインド初のユニコーンが誕生することになった。

2019年3月に独立企業として設立された同社は現在、EV向け充電ソリューション、バッテリー交換ステーション、2〜4輪EV車両の配備等のサービスを展開。複数のOEMおよびバッテリーメーカーと提携しており、自動車業界と緊密に協力しながらEV運用に向けたシームレスなソリューションを提供することを目指している。

同社は当初、マハーラーシュトラ州ナグプールを拠点に「Ola」のEVプロジェクトの各種実験を行うための組織として誕生した。2018年に「Ola」は「Mission: Electric」を発表し、今年中に1万台の「Eリキシャ」「EVオートリキシャー」を市場投入する計画を明らかにしている。

インド政府は2030年までにEVの普及率を30%まで引き上げる目標を掲げており、配車サービス企業にも具体的な数値目標を設定し、EVへの移行を促している。今回の大規模な資金調達は、こうした内外の重要課題を克服する上で大きく貢献することは間違いなく、ライバルであるバンガロール拠点の「Okinawa Electric Scooters」「Ather Energy」「Yulu」、グルガオン拠点の「Revolt Motors」等に差をつけることにもなるだろう。

2019年度のインドにおけるEV販売台数は75万台を突破。内訳は電動2輪車が12万6000台、電動3輪車が63万台、電動車が3600台で、前年同期比130%増を記録した。一方で、適切なインフラや技術の欠如、EV産業における専門的な人材不足等といった課題が浮かんでおり、EV普及の足かせになっている。

written by 編集部

関連リンク
https://inc42.com/buzz/ola-electric-turns-unicorn-with-softbank-series-b-funding/

https://economictimes.indiatimes.com/small-biz/startups/newsbuzz/ratan-tata-invests-in-olas-electric-mobility-business/articleshow/69210169.cms

https://www.autocarindia.com/car-news/ev-sales-in-india-cross-75-lakh-mark-in-fy2019-412542

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