【前編】スタートアップイベント「THE AEONIAN」視察ツアーリポート

2019年5月29日・30日の二日間、バンガロールでスタートアップイベント「THE AEONIAN 2019」が開催されました。今回は、毎月弊社が開催しているビジネス視察ツアーとはプログラムが異なる「スタートアップ交流アクセラレーション研修ツアー」の模様をリポートします。

「THE AEONIAN」は2017年から開催されているインドの2000社超のスタートアップ関係者が集まるイベントです。3回目の開催となる今回は、「展示・交流会」「カンファレンス」「ピッチコンテスト」「表彰式」で構成され、フィンテック、エドテック、ビズテック、リテールテック、AI、IoTなど各セクターのスタートアップ、SMEが参加しました。本ツアーは、お客様(日本企業)にインドのスタートアップとのつながり、関心を持っていただき、協業や提携はもちろん、新興国におけるビジネストレンドをいち早くキャッチしていただきたいという思いから実施しました。

【5月29日】午前中はサミット視察、スタートアップと交流

視察団一行は午前9時半にホテルロビーに集合し、記念撮影をしてからイベント会場である「St. John’s Auditorium」へと向かいました。

会場は「展示エリア」と、ピッチコンテストやカンファレンス等が催される「ステージエリア」に分けられており、我々視察団はまず展示エリアでインドのスタートアップ関係者と交流を図りました。イベントの主催社である「ASPIRE MEDIA」の取り計らいで、日本ブースは展示エリアの中でも一際目立つ場所に設けられたこともあり、次々と訪問者がやって来ます。参加したお客様が「インドのスタートアップがこれほど日本に関心を持ってくれているとは思ってもみなかった」と驚きの声をあげるほどでした。インドのスタートアップ業界ではソフトバンクの名前が知れ渡っており、「日本企業=ソフトバンクのように投資をしてくれる」というイメージが一人歩きしているのかもしれません(笑)。

弊社担当者もお客様とともに、スタートアップ関係者と名刺交換したり、情報交換したりしたのですが、詳細は明かせないものの、インドならではの、あるいは新興国に共通する課題に真剣に取り組もうとしているスタートアップがかなり目立ちました。あるHRテックのスタートアップ関係者は「数千人程度の貧しい村で生まれ育ちました。だから、多くのインドの若者にとって仕事を見つけることがどれほど困難で、また、彼らがどれほど非合理的な立場に追いやられているかを十分に理解しています。私たちのサービスはそんな社会の矛盾を解決しようと開発したサービスです。生まれつきハンディキャップを背負わされている人々の人生を変えていきたいんです」と熱心に語りました。日本にいては想像もできないインドの課題を突きつけられるとともに、それが多くのスタートアップを奮い立たせる原動力となっている現実が透けて見えてきました。

午後13時過ぎ。出展者、VIP向けに会場脇のエリアで“青空ビュッフェランチ”が始まりました。ベジ/ノンベジのカレー、ビリヤニ(炊き込みご飯)、炒め物、サラダ、スイーツ等、料理の種類は豊富で参加者の評価は上々でした。インド料理と言うと「カレー」と思われがちですが、実際には様々なタイプの料理が存在しています。現地視察は、そうした固定観念を解きほぐすことができる点も魅力です。

【5月29日】午後はインドの小売市場をチェック

ランチを食べてパワーをチャージした後、今度は市内視察に向かいました。まずはバンガロールでもっともラグジュアリーなモールと言われている「UB city」へ。ここにはルイ・ヴィトン等の高級ブランドが店舗を構えており、周囲の雰囲気も比較的落ち着いています。東京の六本木や表参道等にある大規模モールと比べればブランド数は少ないですが、インドのセレブたちの消費行動をリサーチしたりするには最適な場所です。エントランスから最上階までエスカレーターで上ると飲食エリアが広がっており、テラス席のあるオシャレなレストランやカフェで食事が楽しめます。オフィスビル、サービスアパートメント等の施設も入っています。

続いて向かったのは、バンガロールのスタートアップが数多く拠点を構える「コラマンガラ地区」。この地区は企業だけでなく、ショッピングモールや飲食店も密集しており、バンガロールを訪れる観光客にも人気のエリアです。週末ともなると多くのインド人でごった返し、「インドらしさ」「バンガロールの勢い」を実感できます。

コラマンガラ地区の入口に位置する「Forum Mall」は、日本で言う「イオンモール」のような庶民向けモール。海外のモールによくあるように、内装は吹き抜けになっており、開放感があります。1階の多目的スペースでは週末になるとイベントが催されるようです。

上階にはインド料理、中華料理、西洋料理等が入るフードコートがあります。1階の「more」は2007年にムンバイで誕生したスーパーマーケットチェーン。インドの新鮮な野菜や果物、日用雑貨等を購入できます。中でもインドが世界最大の生産量を誇るマンゴーは品揃えが豊富で、10種類近いマンゴーが陳列されていました。しかも1kg100円〜と日本の感覚では格安。「マンゴーの食べ比べ」なんて日本ではなかなかできないことなので、視察に来られた際は試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、バンガロールで有名なショッピングモールは、紹介した「UB city」「Forum Mall」以外にも「Mantri Square Mall」「Phoenix Marketcity」等、各地に点在しています。アミューズメント施設の有無等、ターゲット層も若干異なるので、インドの小売市場を重点的にリサーチされたい方は、その旨を弊社にお伝えください。こちらで視察に最適なモールを選択し、お連れ致します。

この日のディナーはバンガロールの地ビールが味わえるレストラン&バー「Alchemy」で取りました。バンガロールには数多くのマイクロブルワリー(地ビール醸造所)があり、地ビールはバンガロールの人気グルメのひとつとなっています。こちらは料理も格別で、インドの創作料理が楽しめます。「Alchemy」はバンガロールのレストランの中では予算が高い部類に入りますが、多くの若者たちが集まり、楽しくお酒を飲んでいます。彼らの多くはバンガロールのIT企業で働くホワイトカラーなので、インドのIT技術者の労働環境等を知る手がかりになります。インドでIT人材の採用を検討されている企業のお客様には、ぜひ彼らと直接コミュニケーションをとることをオススメ致します。日本から視察で来た旨を伝えれば、ざっくばらんに話してくれるでしょう。

【後編】に続きます

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