インドが「出会い系アプリ」大国に、ユーザー数で世界Top10入り

インド経済誌「Economic Times」によると、インド4都市が米国発の出会い系アプリ「Tinder」のユーザー数世界Top10にランクインした。兼ねてから同アプリはインドで人気だったが、最近は特に盛り上がりを見せているという。

「Tinder」は累計マッチ数200億以上の人気出会い系サイト/アプリ。中でも有料の機能「パスポート」は評判で、この機能を使うと自分のいる場所(都市名・地図上のピン)を変更して世界各地の人と出会えるようになっている。右・左にスワイプするだけで次々とマッチング・ユーザーが切り替わる手軽さが人気を博し、インドはアジアで最も大きな市場に成長した。

インドは伝統的に家族や親戚、知人の紹介による「お見合い文化」が根強いが、10代の頃から ITに慣れ親しんできた世代が成人するにつれ、こうしたアプリの主要ユーザー(※)になった。実際に同サービスを活用して結婚にこぎつけたカップルも多く、使用目的は「出会い」だけでなく、旅先で気の合う友人を探したり、「NRI」(Non-resident Indians)と呼ばれる海外在住インド人が母国に興味を持つきっかけになったりもしている。

※主要ユーザーは2000年代以降に成人になった「ミレニアル世代」

インドで 「Tinder」の利用者が多い都市は上位順にムンバイ(世界3位)、ニューデリー(同4位)、バンガロール(同6位)、プネー(同7位)となっている。 「Tinder」は2013年にインドでサービスをスタートさせたが、同アプリが人気を集めるようになった背景には、ここ3年でインターネットの通信費が劇的に下がり、若年層が簡単にネット接続できる環境が整備されたことが挙げられる。また、25歳未満の層が人口の半分(6.5億人以上)を占めるというインドの「富士山型」人口ピラミッドも大きな後押しとなっているようだ。

中国の出会い系アプリもインド市場に参入

このようにインドの出会い系アプリ市場は過熱しているが、昨年は米国の「Tinder」、「Bumble」に次ぐ世界で3番目の売上を誇る中国発の出会い系アプリ「Tantan」もインド市場に参入した。「Tantan」には世界で2億7000万人のユーザーがおり、インドではサービス開始以来、3ヵ月毎にユーザー数が倍増してきた。2021年にはインドのユーザーは2億人に達することが見込まれている。

「Tinder」同様に、「Tantan」の主なユーザーも「ミレニアル世代」だ。平均年齢は24歳で、Tier1~Tier2都市(人口100万~400万以上の都市)に住んでいる。また、ユーザーの男女比は7対3で、この比率はインド国内での男女のネット使用比率に近いという。

同市場に詳しいアナリストによると、目下、出会い系アプリの課題はどれも「Tinder」の二番煎じで、ユーザーのプロフィール信用度が低いことにあるという。「Tantan」はこうした課題を解決するために、プロフィール写真のキュレーション・認証技術の向上を図っている状況だ。

なお、インドの出会い系(オンライン)の市場価値は2019年で6200万ドル(約67億円)に達しており、2023年には7700万ドル(約84億円)にまで成長するという(※)。

※ドイツの統計データベース「Statista」のレポートより

written by Makoto N

関連リンク
https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/mobile/india-among-top-online-dating-countries/69453759

https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/mobile/chinese-dating-app-tantan-doubles-it-user-base-every-three-months/69331543

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