ソフトバンクとバイトダンス、人気ニュースアプリ「Dailyhunt」に投資か

ニュースアプリ大手「Dailyhunt」が、ソフトバンク、中国の「ByteDance(バイトダンス)」等から8000万〜1億ドル(約87億~109億円)の資金調達を模索していることが明らかになった。

「Dailyhunt」は2009年に「Newshunt」としてバンガロールで創業。2012年に通信事業者「Verse Innovation Pvt Ltd」に買収され、現在は同社の中核を担う子会社として事業展開している。

「Dailyhunt」は新聞・ネット・動画・ebook等の様々な情報を集約して配信するニュース・アグリゲーターであり、2018年にはインドのPlay Storeで最もダウンロードされたニュースアプリ1位になった。ユーザー数は8億人に上る。多言語国家のインドにおいて、14の言語で情報配信している点がサービスの特徴であり、また強みでもある。ライバルとしては同様のサービスを提供する「NewsDog」や「Newspoint」等が挙げられる。

米「ゴールドマン・サックス」は「Dailyhunt」を「Indian billion dollar babies」と評しており、今年3月に3500万ドル(約38億円)を投資。同社の評価額は6億5000万ドル(約712億円)に引き上げられた。

今回の調達がまとまれば、ライバル企業との競争激化や成長率の鈍化、収益の減少に悩む「Dailyhunt」にとっては大きな助けとなるはずだ。

巨大なフロンティアが眠る ローカライズ・コンテンツの可能性

情報配信サービスは投資家の関心を引きやすい事業ではあるが、地域や現地の言語に合わせてコンテンツをローカライズするには巨額の資金を要する。

2017年時点でのインドのネットユーザーは5億人で、今後もユーザー数は爆発的に増えることが予測されているが、中でも興味深いのは2016年から2021年までに新たに増加するネットユーザーの内、10人に9人が現地語でサービスを使用する、と考えられていることだ(※)。インドでは現地語にローカライズされたコンテンツはまだまだ少なく、今後大きく成長が見込まれるフロンティアと言える。

※「Google」とオランダの「KPMG」が発表したレポートより

「Dailyhunt」は昨年、9つの言語に対応し、ユーザーの好みに合わせて情報をリアルタイムで配信する学習型ニュースアプリ「Newzly」を新たにリリースするなど、コンテンツのローカライズを積極的に推し進めている。巨大な市場シェア獲得へ向け、競合他社を含め今後どのような戦略を打ち出すのか注目される。

written by Makoto N

関連リンク

https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/internet/dailyhunt-looks-to-raise-80-100m-funding/69335102

https://www.vccircle.com/goldman-sachs-to-make-big-ticket-investment-in-content-platform-dailyhunt

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